ヤコポ・トゥルファ(JACOPO TRUFFA)
ローマ出身の若手彫刻家ヤコポ・トゥルファはこう述べている。「テクノロジーが私の彫刻の手法に変化をもたらしたのは確かです。木という現実に三次元としてあるものを彫刻することから、コンピューター画面のような二次元のものを支持体としてデジタル形式のモデリングを手掛けるようになったのです。それぞれの作品は、シリーズの一部であると同時にまったく固有のものでもあります。つまり完成した作品は、人間と機械、手作業と機械作業、独自性と連続性を統合したものなのです」。トゥルファのアーティストとしてのキャリアは、ローマ美術アカデミーでセットデザインを学び、彫刻家アルフィエロ・ネーナのアシスタントとセットデザイナーの仕事を並行して行うことから始まった。彫刻から映像制作まで幅広く手がける彼の創作活動は、3Dプリントが誕生したデジタル化の時代にこそ最も完全な形で実現し得るものである。