マッシモ・ペナッキーニ(MASSIMO PENNACCHINI)
マッシモ・ペナッキーニには、「タンゴの画家」という異名が与えられている。「タンゴ」をテーマとするクリエイティブな刺激と強烈な体験に満ちた具象画は、間違いなく彼の代表的な芸術作品である。人種の統合、コミュニケーション、情熱、そして官能が、彼の作品の重要な要素である。
世界最高のアルゼンチンタンゴダンサーであるミゲル・アンヘル・ゾットとの出会いによってパートナーシップが生まれ、世界各地の主な劇場でこの偉大なアーティストとのコラボレーションが実現している。また、「アイドル」と題する一連の作品は、過去と現代のアイコンたちをポップに蘇らせて対話をさせようとするものである。大理石の彫像の白い肌は、ペナッキーニの絵画とアイコンの象徴からなるテッセラのモザイクで彩られている。彼が「振動」と呼ぶ巧みな筆さばきやヘラ使いによって彫像の不動性が変容し、新たな生命が吹き込まれる。支持体にはキャンバス、アルミニウム板、プレキシガラスが使われている。かくして「ダビデ」は「ミッキーマウスとドナルドダック」、「ヴィーナス」は「ミニーマウスとドナルドダック」という、現代を象徴するアイコンたちと対話し、交流する。